はじめに|似ているようで違う「微弱電流」たち
美容や健康の世界でよく聞くようになった「マイクロカレント」や「生体電流」。
どちらも「体にやさしい電気を使う」点では同じですが、実は大きな違いがあります。
サロン導入を検討されているオーナー様にとっては、
「どちらを選ぶべきか?」はとても重要なポイントですよね。
この記事では、マイクロカレントと生体電流の違いをわかりやすく整理しながら、
導入メリット・効果・選び方について解説していきます。
1. マイクロカレントとは?
マイクロカレントは、「微弱電流」とも呼ばれる施術技術で、
人間の体に流れている電気(生体電流)に近いごく弱い電流を、外から流します。
特徴
- 微弱でピリピリしない(感じないことが多い)
- 細胞の修復を促す
- 筋肉の回復や炎症の鎮静に使われる
使用例
- フェイシャルリフトアップ
- 筋肉疲労のケア
- 怪我の回復促進(スポーツ現場)
一言で言うと:
「ケガや筋肉の修復」を助けるのが得意!
2. 生体電流とは?
生体電流とは、私たちの体の中にもともと流れている電気のこと。
呼吸、血流、ホルモンの分泌、脳や神経の働きなど…
すべてがこの電気信号によってコントロールされています。
生体電流マシンは、この電気の乱れを整え、体全体のバランスを回復させることを目的としています。
特徴
- 自律神経のバランスを整える
- 内臓やホルモン系の働きをサポート
- 心身全体の疲れをとる
使用例
- 自律神経失調・不眠・頭痛
- 更年期の不調
- 慢性的な疲労・むくみ・冷え
一言で言うと:
「体の電気バランスを整える」ことが得意!
3. 比較表でチェック|違いはここ!
項目 | マイクロカレント | 生体電流 |
---|---|---|
電流の種類 | 外部からの微弱電流 | 内部に近い自然電流を模した通電 |
主な目的 | 細胞修復・回復 | 神経・ホルモンバランスの調整 |
体感 | ほとんど感じない | 種類によりリズムや心地よさあり |
対象 | 肌、筋肉、怪我 | 自律神経、内臓、慢性疲労 |
サロンメニュー例 | リフトアップ、小顔、疲労回復 | 更年期ケア、全身疲労ケア、脳疲労 |
4. 選び方のポイント|どちらを導入すべき?
✅ マイクロカレントがおすすめのサロン
- フェイシャル中心で「肌のトーンアップ」や「小顔」を売りにしたい
- 美容機器として認知度が高いものを使いたい
- スポーツや運動系のケアをメニューにしたい
✅ 生体電流マシンがおすすめのサロン
- 疲れや不眠、更年期など“内面”の悩みにアプローチしたい
- 他店との差別化を図りたい
- 自律神経ケアやストレスケアメニューを強化したい
5. 両方使うことはできる?
実は、併用するサロンも増えています。
- 生体電流で“体の土台”を整え
- マイクロカレントで“肌の仕上げ”をする
というように、使い分ければより高い効果が期待できます。
たとえば、フェイシャルコースで…
- 背中や頭皮に生体電流を流して自律神経を整える
- フェイスラインにはマイクロカレントでリフトアップ
というハイブリッド施術も非常に人気です。
6. お客様からの信頼につながる「違いの説明」
お客様に説明するときは、難しい言葉ではなく、たとえばこのように伝えると効果的です:
- マイクロカレントは「細胞のケア」
- 生体電流は「体全体のバランス調整」
また、「リラックスしたい」「疲れを根本からとりたい」方には生体電流、
「引き締めたい」「見た目を整えたい」方にはマイクロカレントと使い分けると、提案の幅が広がります。
まとめ|サロンの方向性に合わせて選ぼう
どちらが良い・悪いという話ではなく、
目的に合わせた機器選びが大切です。
- 瞬間的な美容効果を重視するならマイクロカレント
- 根本的な体質改善やリピート施術を重視するなら生体電流
今の時代、お客様は「癒し」や「根本ケア」を求めています。
だからこそ、生体電流はこれからの時代のスタンダードになるかもしれません。